「一本だけ」の前に多くの人が挫折してきた
どうも千日です。禁煙を開始してから12週間、ほぼ3か月の禁煙に成功しました!
禁煙に失敗する人で、「今日から毎日一箱吸おう」と思って失敗する人は居ません。
みんな「1本だけ」にやられてきたんです。この一本だけに多くの人が挫折してきました。禁煙に失敗する人のケースはほぼみんなが『一本だけ』からダムが決壊して喫煙者に戻ってしまうケースなんです。
この「一本だけ」を潰し続ければ、禁煙は成功です。
私が3か月禁煙を続けられた理由は、簡単です。「一本だけ吸いたいな」と思ったときに、「吸わない」という選択をし続けてきたからです。 この『たかが一本』を潰すことが全てなのです。ホントそれだけ。
今日のエントリーは、過去に禁煙しようとしたけど、「一本だけ」吸ってしまい再開してしまった…だからまた禁煙を始めても、無駄じゃないか?と踏ん切りがつかないという人に向けてのエントリーです。
一本吸っただけで喫煙者に戻ってしまう禁断破断効果
禁煙期間中に1本吸ってしまったら、どうします?
ああ、やってしまった。自分はなんて情けないんだ。
こんな風に自分を責めたり、自信喪失したりして、どうせ失敗したのなら「もうどうにでもなれ」とばかりに、やぶれかぶれで何本も吸ってしまい、禁煙に失敗してしまうケースが多いです。
私も禁煙中に何度も「夢の中で」煙草を吸ってしまいました。最初は夢の中でショックからボロボロ泣きました。そしてさらに煙草を吸ってしまっていました。
これが心理学では禁断破断効果と呼ばれるもので、いわゆる「もうどうにでもなれ心理」です。
失敗した自分を許すことで「どうにでもなれ心理」を鬼回避!
人間なんですから、失敗はありますよ。自分を許し「どうにでもなれ」という心理から解放してあげましょう。失敗した自分を許す方が傷が小さく済むのです。
そして、許した上で、以下の言葉を口に出して言うのです。
次の1本は吸わない。
失敗してしまったというその気持ちはやさしく認めた上で、次の1本は吸わないことを主体的に選択するのです。
これによって、どうにでもなれ心理(禁断破断効果)を鬼回避できるのです。
「~してはダメ」の強制ではなく自分自身の選択「~しない」
次の一本を吸わない。
この言葉を選んだのには理由があります。
人間には、規則や他からの強制を意味する「~してはダメ」と言った場合と比較して、自分の選択として「~しない」という言葉を使った方が、より行動に結びつきやすいという傾向があるそうです。
このことを禁煙に応用すると、「タバコを吸ってはダメ」よりは、「タバコは吸わない」という言葉の方が良いわけです。
だから「次の1本は吸わないようにしよう」なんですよ。この言葉の力を利用しましょう。
禁煙を頑張ったんだから、一本くらい…の罠
メインブログの千日のブログで「罪のライセンス」という心理的傾向について書きました。
人は自分の取り組みを道徳的に「良いこと」と認識すると、良いことをした分悪いことをしても構わないという勘違いをおこしてしまう傾向がある。
リボ払いとは何か?なぜ「自分へのご褒美」にリボ払いに手を出してしまうのか?答えます - 千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える
これが罪のライセンスです。禁煙は道徳的に(又は一般的に)良いことだと思って頑張ると、その良いことをした分、「少しくらい悪いこと」をしてもイイでしょ、と考えて「一本だけ」吸ってしまう傾向があるのです。
良いことだと考えて頑張る前向きなモチベーションが、かえってアダとなっているということだったんですよ!
禁煙は「道徳的に良いことだ」なんて思わない方が成功する
その点、私は「そもそも禁煙が道徳的に良いことだと思って無いけど禁煙をスタートした」という珍しいケースなんですよね。キッカケは妻に離婚されそうになったことでした。
『離婚届にサインしないんだったら、私は8階から飛び降ります。これで私が死ぬか死なないかは分からないけど、とにかくそうする。』
でも、彼女は最終的に離婚を思いとどまってくれました。
なんでか?
分かりません、とにかくその後ギュウして、一緒にお風呂に入って、そして今も夫婦です。
今でもなぜ妻が離婚を思いとどまったのか分かりません(聞くのこあい)。でも、妻は死んでも離婚したいという決意を曲げて、やり直しを考えてくれたわけです。 私にとっては、それで十分です。
だったら私がタバコくらい止めてもゼンゼン構いませんよね。こっちは全然命かかってませんし。 ということで、私の禁煙がスタートし成功したのです。
自分だけのために、とことん利己的なモチベーションが成功のカギ
禁煙は「道徳的に良いこと」だから頑張ろう!というモチベーションでやってると、罪のライセンスに絡めとられます。そして「一本だけ」と挫折してしまう。
嫌煙家の「煙草は害悪」だから「害悪」を辞めることは良いことだ、なんていう言い種を採用するから失敗するんです。
となると「子どもや家族のために」というのも道徳的ですよね、意外ですがこれも失敗のもとということです。
結局、「自分のために」が成功しやすいし、「一本だけ」のトラップを遠ざけやすい方法ということです。
例えば…
禁煙すると今より確実にモテます。というか、煙草を吸っているとモテません。少なくとも恋愛の世界で大きなハンデを負うことになります。
そういうモチベーションならば、「よく頑張ったから1本だけ」にはならないんですよね。その「一本だけ」が自分をモテから遠ざけてしまう行為だからです。
こういうことです。そんなモチベーションの上がる言葉を列挙してみましょうか。禁煙することによる、あくまで利己的なメリットばかりを書き出してみました。
- 咳や痰が減って今より呼吸が楽になります。少し走っても息切れしにくくなります。
- 煙草を吸ってたときよりも睡眠の質が高まり、目覚めがさわやかになります。
- 食べ物の味が良く分かり、美味しく感じるようになります。胃の調子が良くなりますので、食欲が出てきます。
- スモーカーズフェイスとは喫煙者が肌の老化が進み年齢より老けて見えるのですが、禁煙することでそれが改善され、肌の調子がよくなり若く見られます。
- 口臭がしなくなるので、顔を近づけるときなどに「口は臭ってないかな?」などと気兼ねする必要が無くなります。また、衣服や部屋の臭いも無くなります。
- 朝の歯磨きのときの吐き気が無くなります。これはマジで無くなったのでびっくりです。
- 煙草のお金を節約できます。煙草をコンビニで買ってたのですが、煙草を買うついでに色々無駄なものを買ってたのだということが分かりました。財布から全然お金が減らなくて驚いてます。
- やれば出来るという自信が付きます。
- 夜中や寒い日、雨の日などに煙草が無くなって買いに行くというわずらわしさが無くなりました。
- 飛行機など煙草が吸えない場所で長時間いることによるストレスから解放されました。
- 初めて行く場所や施設で喫煙所を探さなければならないわずらわしさが無くなりました。
- 火を点けないので火災の心配が減ります。
ちょっと考えただけでこれだけ出てきました。まだあるでしょうね。
こんな風に、とことん利己的でいいのです。キレイな理由である必要はない、むしろキレイでない方が、成功しやすいんです。
まとめ
色々書きましたけど、つまるところ「一本だけ」を吸わなかったから続けられたんですよね。それだけです。
そして、もし吸ってしまったとしても、けして2本目には火を点けないと思えるようなモチベーションを保つことです。妙なきれいごとを並べないことがコツです。
25年くらいタバコを吸ってたんですが、一番長く吸っていた銘柄はセブンスターでした。セブンスターといえば思い出すのが椎名林檎さんのこの曲です。
歌い出しが強烈。
頬を刺す朝の山手通り
煙草の空き箱を捨てる
今年40歳となる椎名林檎さんが22歳のときに書いた詞です。 22歳でよくこんな言葉が出てくるなと。当時30前の私は舌を巻いたのでした。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
今日も禁煙継続中です。とうとう節目となる3か月=12か月を達成しました。
最後にYouTubeの動画を貼り付けたのは「なんとなく」です。
2018年5月2日