長崎が生んだ庶民のグルメ皿うどんの魅力と美味しい食べ方
どうも千日です。今日は長崎のソウルフード、皿うどんです。
旅行で長崎に行ったら是非食べたいですね。ただ、長崎ちゃんぽんや皿うどんは既に全国区で根を下ろしていますので、ご近所の中華屋さんとか、チェーンの専門店で気軽に楽しめる味でもあります。
関西の方で食べるなら、中央軒かリンガーハットが多いと思います、千日もそうです。でもって、ちゃんぽんよりは皿うどんをオーダーする割合の方が多いですね。
ちゃんぽん1に対して皿うどん9くらいの割合で皿うどん推しです。
何て言うんでしょうか、テーブルに来た瞬間のあの山もりホカホカが堪らないんだろうなと思うんです。
そしてマストアイテムのうずらの卵。
これが入っていないと、千日はリアルに店員さんに確認します「うずらが入ってないよ?」と聞きます。
うちのは入ってないんですよ。
と言われることもあります。が、一応聞くようにしてます。
是非ぜひ入れてください。
テンションの上がる⤴上げ底構造の盛り付け
皿うどんの揚げられた細麺には空洞があって、その上に甘い味付けの餡で野菜と魚介と豚肉のお布団がフワーっと乗ったかんじですよね。
来た瞬間にすごいボリュームなんで、テンションが上がります。汁が少ないので、ビールとも合います。
いわゆる上げ底構造なんで、ちゃんと食べきれるというのもイイです。ホントに食べきれなかったら、ストレスの方が大きいですから。
ということで、皿うどん推しの千日なのですが、そもそもなんで「皿うどん」というネーミングなのか?普通に考えたら太い日本のうどんを連想しますよね。
それはこの料理の考案者が中国人だったからです。当時の日本のメジャーな麺料理としては、うどんかそばだったんです。皿に盛った麺料理という意味合いでの「皿うどん」という名前になったというのが有力な説のようです。
細麺と太麺がある
ちなみにこの皿うどん、本場の長崎では細麺と太麺があるらしいです。太麺はちゃんぽん用の太めの麺を焼きそばの様に他の具材と一緒に炒めるか、鍋で焼いてから具を乗せるそうです。
ちなみに大阪の551の蓬莱の海鮮やきそば、海鮮揚げそばが、この太麺にあたるものだと思います。
長崎市周辺では両方から選べる店が多いそうですけど、注文の際何も言わなければ細麺が出てくる店が多いので、観光客や長崎以外の地域の人には細麺の方が一般的と思われ、太麺は地元以外ではあまり知られていないんですね。
長崎の方でも太麺派、細麺派に分かれるそうです。
私の場合は地元ではないので、食べられる機会が多い細麺を食べる機会が多いですね。
食感の変化と味の変化を両方味わって美味しく食べるコツ
皿うどんは時間の経過によって食感と味が変化していく料理です。こういう料理はなかなかほかに類を見ませんよね。
- 細麺のパリパリ感とアツアツの餡のコントラストを楽しむ前半。
- 餡が適度に麺にしみ込むグラデーションを楽しむ中盤。
- 麺がシンナリして餡と混ざり合ったハーモニーを楽しむ後半。
普通に端の方から食べていくことで、この変化を十二分に楽しむことが出来ます。
そして、さらに千日は、ここに調味料で変化を付けていくことでさらに味の変化を楽しんでいます。
甘い餡に適度な酸味をオンするウスターソース
もちろん最初は、そのまま食しますよ。イキナリ調味料を足すというのは、シェフに対する礼を失するというものです。
とりあえず一口、二口はそのまま食べてから、まずはソースを端からちょろっと垂らします。長崎ではウスターソースをかけて食べるのが一般的なんですよ。
一般的な皿うどん、特に細麺は甘めの味付けになっていますので、ソースの酸味で味を引き締める効果があるんです。
基本、皿うどんに関しては最初のデフォルトが甘めにしてあり、食べる側で最後の調節を行うというスタンスなので、他の料理よりはこうした行為がナチュラルに行われるジャンルです。
地元の長崎では、皿うどん向けのソースとして「金蝶ソース」が愛用されているそうです。
長崎のお店では、テーブルに酢の常備が無くても、ウスターソースについては必ず常備されているほどだと言います。
皿うどんは、餡と揚げ麺なので、全体が混ざってしまって他の部分の味が変わってしまうということが無いのがイイです。いつでも戻せるんですよ。
サッパリしたいならお酢をタラり、さらに和辛子で締める
ウスターソースゾーンを食べて行くと、ウスターソースの味の濃さに飽きが来ます。そこでお酢の登場なんですよね。
千日はさらに同時に和がらしを端っこのところに投入します。
この頃になってくると、徐々に餡がパリ麺に染み込んで来て、パリっとしたところと、シナッとしたところの違いが出てきます。
味の変化と食感の変化が4Dで攻めて来ます!
いやはや、ホント、地球上で最も完璧な食べ物の1つでしょうね、皿うどんは。
食べる速さも大事です。一番おいしいのはこのパリとシナっの両方があるタイミングですからね。夢中で口の中に運んでいきます。
最後は再度ウスターソースに辛子を絡めてクライマックスへ
そして、最後、ほぼほぼ麺がシナっとなったところで再度ウスターソースをかけるのが千日流です。
手前のところに和辛子が残っています。画ずらとしては、きれいじゃないですが、これにもちゃんと理由がありまして…
つまり、
- 奥の皿うどんゾーンにウスターソースをかける。
- それを手前に持っていき、和辛子を絡める。
- 辛子とウスターソースがオンされた皿うどんを口に運ぶ。
こうした合理的な流れが出来ているのです。 こうして最後には無駄なく皿うどんの全てを味わい尽くすことが出来ました。
ごちそうさまでした。
まとめ~皿うどん細麺派の千日へのご意見を募集します
ということで、なんだかんだ言って、千日はやっぱり細麺派です。太麺だと、こうした多段階の変化、その重層的な味わいを感じにくいですもん。
とはいっても、私もそこまで皿うどんに傾倒しているわけでもありません。
毎日更新という枠組みの中で、皿うどんを掘り下げて書いたという経緯もあり、もしかしたらプロの視点からまた違った味わい方があるのかもしれません。
長崎で皿うどんを産湯に使った方、ないし皿うどんのプロの方からご意見、ご指摘などございましたら、ぜひお寄せいただければ嬉しいです。