始めるのは簡単、続けるのは困難。それが禁煙
どうも千日です。禁煙の記事が思いのほか好評でした。
この記事を書くにあたって伏流するテーマは、人間を『喫煙者』と『非喫煙者』に区別することについてのアンチテーゼです。
この世には2種類の人間しかいない『喫煙者』と『非喫煙者』だ。
by千日太郎(S47~)散文家
こうした名言風の言い回しをすることで、これがいかにアホらしい認識なのかということを浮き彫りにしたかったのですね。
私が禁煙したきっかけは、2018年2月14日のバレンタインデーに妻から、『離婚届にサインしないんだったら、私は8階から飛び降ります。これで私が死ぬか死なないかは分からないけど、とにかくそうする。』と言われたことに端を発しています。
結果的に離婚には至らず今はおしどり夫婦してるのですが、その翌日の2018年2月15日から私はニコチンを摂取していません。
これは彼女と禁煙することを交換条件として婚姻を継続することにした、とかそういうことでもありません。
ごく自然にです。ただ、禁煙を始めるのは簡単ですが、続けるのは難しいですよね。ですから、これから定期的に自分の禁煙について書いていこうと思います。
ふとした空白を埋めるものが無い
タバコをやめて3日くらいは常にタバコが吸いたくなりますが、それは気合で乗り切ります。タバコを止めて1週間経つと、もう身体がニコチンを欲する感じは無くなります。
それまでは、朝イチにタバコを吸えないのが辛かったですけどね。今は全然大丈夫。
ニコチンの次にやって来るのが『ふとした空白の罠』です。
つい喫煙を再開してしまう日常の罠
ヤバイのはむしろ、強い欲求が無くなってからですね。ちょっとした作業の切れ目とか、何にも考えず、ぼーっとする小休止の時間。
今まで私はそんな時間にタバコを指の間に挟んで、煙を吸って吐くという動作をしていたんです。
タバコをやめたことで、こうした動作が出来なくなってしまったんですよね。とりあえず飴ちゃんとかチョコレートを口に放り込むんですけど、別に何かを口に入れたい訳では無いので、ちょっと困ります。
意外とニコチンの強い欲求よりも、慣れ親しんだ習慣を出来ない違和感の方がジワる感じです。なんかストレス。
大の大人が隠れて喫煙することの弊害
私の周囲にも常に何人かいます。奥さんに隠れてタバコを吸っている男性。
禁煙するという約束をしたのか、させられたのか、事情はそれぞれですけど共通するのは、本人は心の中では『タバコを止める必要なんて無い』と思っている事です。
これについては千日も同感です。やめたくないならやめなくて良いと思います。
それがどれだけ愚かな習慣であったとしても、それを続けたいのなら続ける権利があります。ではなぜ隠すのか?隠す人には恐妻家が多い気がします。
絶対ばれてるよそれ
賭けてもいいですが、絶対ばれてます。吸わない人にとってはタバコの臭いは明らかな異物です。
いわば口の周りにあんこを付けて、つまみ食いしてないと言い張るくらいにバレバレなんです。
ニコチンの害より隠すことの害の方が大
結局吸ってるならカミングアウトした方が良いと思うんです。だってタバコの害は隠していても減る事は無いです。
バレなければやってないのと同じ。
浮気とかで、こんな言い分を『する側』だけでなく『される側』も口にしたりしますけど、タバコの健康被害はバレてようがバレてなかろうが同じですよね。
見てない所で喫煙してますから副流煙の被害はありません。結局同じことです。
むしろ、これを隠そうとすることで、夫の本業や家族とのコミュニケーションに実害がある事を心配すべきじゃないでしょうか。
隠れてタバコを吸うことが重要なタスクになってしまう
法律や校則で喫煙を禁じられた子どもが隠れて喫煙するのには『スリル』や『反抗心の発露』という面があります。
これに対し、大人が隠れて喫煙するのには何があるんでしょうか?
- 面倒を回避する。
コレじゃあないですかね。そもそも『ほっといてくれ』というのが本音です。その本音でぶつかり合うことを回避しているのです。
これってタバコ以上の害ではないでしょうか?しかも、それに気づいているのに気づいていないフリで夫に「禁煙している演技」を続けさせることこそ百害あって一利なしではないかと思うのです。
そんな暇があったら、もっと稼いでもらう方が良いに決まってます。
タバコを止めるのは簡単、続けるのは困難
タバコを手に入れられる限りは、いつでも吸う事ができますよね。この世からタバコというものが無くならない限り、禁煙を続ける限り、一定の心理的なストレスからは解放されることは有りません。
それは、だんだん弱くなるのですが、人生で一度でも喫煙が習慣となった人にとってはタバコを手に入れられること自体が、誘惑なのです。
タバコを止めるのは簡単です。今手にしているタバコと喫煙具をごみ箱に入れればすぐ始められます。
しかし、それを続けるというのは、一生分のタスクを負うということです。
それを引き換えに健康と家計のプラスが得られるので釣り合うと考えるなら、まあ良いでしょう。
隠れてやらなければならないようなこと?
しかし隠れて喫煙するというのは、健康と家計のメリット無しで、タスクだけを負うということですよね。
- 大人なのに、なんで隠れて吸わにゃならんのですか?
- 禁煙に失敗したことは、そんな大罪なんでしょうか?
隠れて喫煙している夫を持つ妻として、これを放置しておくことは、絶対に捨ててはおけないことなのですよ。
まとめ~隠れ喫煙夫は『ツンツンツンデレ』で自白させよう
禁煙はカンタンに始められます。しかし継続することは困難を伴います。
失敗したときに、それを強く責めたり、本人の人間性に言及するというのはさらに傷口を広げることになります。本末転倒なんですよね。
WHOはタバコが害だと言ってます。これはそういうことにしておいても、今のところは誰も文句を言わないからです。少し前にWHOは『加工肉は発がんリスクを高める』と公表しましたが、加工肉の輸出国から猛反発を受けて取り下げました。
つまり、加工肉を大量に食べることでガンになるリスクと関連業界の人が路頭に迷い犯罪や死者が増えるリスクを天秤にかけて、取り下げたわけです。
そんなの、言う前から分かりそうなものだと思うんですが、そんなものですよ。
夫が隠しているのは北風作戦の副作用です。どんなに状況証拠を積み上げても、現場を押さえない限りは彼は認めないと思います。
ツンツンツンデレで攻めましょう。
妻「正直に言えアンタ隠れてタバコ吸ってるでしょ」←ツン
夫「え?なんで?」
妻「ジャケットどころか下着からも臭ってるからね」←ツン
夫「え?おっかしーな…」
妻「ねえもういい加減認めたら?バレバレだからね」←ツン
夫「いやいやイヤいや本当に吸ってないし!」
妻「別にいじわるで言ってるんじゃないのよ?あなたの健康のことを考えて、いつまでも元気でいて欲しいからね?」←デレ
これで9割がた落ちます。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
妻から三行半を突き付けられそうになったあたりから、ブログの幅が広がっている千日です(笑)。
私の周囲に居る『妻に隠れてタバコを吸っている夫』の皆さん、このエントリーがもとで喫煙がバレても、それは私のせいではありません。
そもそも、まえからバレてますって。
なので、腹いせにとAmazonのレビューで私の本に低評価を付けるのだけはやめてください。しんでしまいます。
2018年2月23日