除去したほくろの再発と紫外線の関係
どうも千日です。8月に顔のほくろを形成外科のレーザーで除去して4週間で再発してしまいました。薄々思ってはいたんですけど、再発した原因として時期もあったかなぁと思ってます。
ほくろはメラニン色素を含む細胞(メラノサイト)が周囲よりも多く集まった母斑の一種で医学用語では色素性母斑(しきそせいぼはん)と呼ばれます。
後天的に出来るほくろはメラノサイトがメラニンを多く作り過ぎた結果なのです。
ということは
- 浴びた紫外線の量に比例してメラニンが多く出来る
- ほくろを除去した場所は紫外線に特に敏感
ということです。レーザーによるほくろの除去はほくろの細胞を焼き切るのでその部分は火傷のようになっています。
焼かれたほくろの細胞=メラノサイトが復活することはありませんが、レーザーによる施術では少量のメラノサイトが残ることがあります。
残ったメラノサイトが再発する
残ったメラノサイトは表皮で保護されていませんから直接日光の紫外線を浴びることになるんです。取ったはずのほくろが再発するのはこのような理由によるものです。
少量のメラノサイトが残る理由は、ヤブ医者だからじゃありません。完全に除去すればその分広く深い火傷になってしまうのです。
ほくろの除去跡がクレーターのように凹んでなかなか治らなくて後悔している
このような書き込みを見ますが、凹んだ状態が元に戻るのには年単位の時間を要します。また火傷が酷くケロイド状になってしまった場合は、皮膚細胞のDNAがその形状を記憶してしまっている状態ですので元には戻りません。
再発する位の方がキレイに治る可能性がある
ということですね。そろそろ本題です。
ほくろが再発しにくい時期=紫外線量が少ない秋〜冬
残ったメラノサイトを刺激する紫外線が少ない時期に除去するのがお勧めです。年間で紫外線量が多い8月に除去した千日は、ある意味再発すべくして再発したと言って良いんじゃないかと思います。
下のグラフは気象庁が公表している年間の紫外線量のグラフです。
気象庁ホームページ/div>
季節によって全く違うということが分かりますよね、最も高い7月と最も低い12月では4倍以上も差があります。再発の可能性を数値には出来ませんが、確実に差が生じるのではないかと考えて良いと思います。
加えて季節によって日照時間、太陽の高度が違いますのでさらにほくろの再発への影響は大きく変わって来ます。
日照時間の長短
日中行動する人なら、単純に紫外線を浴びる時間が変わって来ますよね。当然短い冬の方が再発可能性を低く抑えられます。
太陽高度の高低
- 夏は太陽高度が高く
- 冬は太陽高度が低い
千日の記憶が確かならば小学校の理科でこのように学びました。太陽高度が低い冬の方が建物などの影になりやすいです。
同じ行動時間、行動範囲ならば冬の方が直接日光を浴びる時間は短かくなります。
意外と紫外線量が高い5月に注意
さらに注意深くグラフを見ると初夏の5月の紫外線量が盛夏の7月8月と遜色が無いことに気付くと思います。
5月の全国の紫外線
気象庁ホームページ
7月の全国の紫外線
気象庁ホームページ
5月はそんなにギラギラ太陽が照っている訳ではなく、過ごしやすい時期ですね。ゴールデンウィークで外でレジャーを楽しむ人が多い時期です。またゴールデンウィークの休みにほくろを除去する人も多いのでは?
しかし、5月の紫外線量は盛夏のそれと同じですし、梅雨の6月で紫外線が一時減るものの7月8月にはピークを控えています。
除去から1週間位で薄く皮膚が出来ますが、まだまだ薄く、完全に皮膚が出来上がるには最低3か月はかかります。5月のゴールデンウィークには出来れば避けた方が無難でしょうね。どうしてもその時期に取る場合は、除却跡の紫外線対策をしっかりする必要があります。
お勧めの月はズバリ11月〜1月
グラフを見ると11月〜2月が紫外線が最も弱い期間です。しかし3月からは徐々に紫外線が強くなって来ますので、皮膚がある程度再生するまで最低1か月の余裕を見ると1月までには除去しておくのがベターだと思います。