スリの多いイタリア旅行でクレジットカードを賢く使う方法
どうも千日です。今日はイタリア旅行でおすすめしたいクレジットカードを上手に使う方法についてです。イタリアでのクレジットカードの利用は殆どのショップで使えます。
スリが多いイタリアで多額の現金を持ち歩くのは危険です。私が実際に体験した失敗談を含めて…
- イタリア旅行でのカードの賢い使い方
- スキミングされないための注意
について、お話します。私の実体験と反省が、新婚旅行などで初めてイタリア旅行に行く人や初めて欧州旅行に行く方の参考になれば幸いです。
ミラノのドゥオーモ広場
では、はじめます。
1.イタリア旅行でおすすめの国際ブランドのカード
イタリア旅行では、小さなショップでも、また、エスプレッソ一杯からでもクレジットカードが利用できます。
しかし
日本とイタリアではカード会社の『シェア』が異なります。日本国内ではJCBがトップですが、イタリアを含め海外ではまだ弱いんですよ。CMでは使えるイメージがあるので、注意が必要です。
VISAとMasterCardの2大ブランドを一枚ずつ持っていきましょう
VISAカードは世界シェアNo.1、MasterCardはNo.2です。イタリアでも同じです。どのブランドのカードが使えるかは、店の入り口やキャッシャーを見ればブランドマークのシールが貼ってありますから、使えるカードがわかります。
- ホテルはほぼ全部使用可能
- スーパーでも利用できるところが多い
- レストラン、バール(カフェ)でも殆ど利用可能
- 列車の切符もカードで購入可能
しかし、JCBだけだと使えないお店が出てきます。VISAは必須として、もう一枚はMasterCardがオススメです。
なぜ1枚ずつ必要か?
私も失敗したのですが、しばしばイタリアでは通信回線の不調や、機械の不調で特定のカードが使えないという事態が起こるんです。
ローマでは、現金を10ユーロも持たずに(当時の1ユーロは140円でしたから、1,400円ですね)バールでワインを飲んで、お会計で『このカードは無理っす』ということになりめちゃめちゃ焦りました(笑)。
その時の話は過去記事にありますので、よろしければ読んでみてください。
このとき、千日が持っていたのはVISAカードだけでした。MasterCardも持っていたら、ここまで焦らずに済んだかもしれません。
現金は主にチップ用に細かい単位で持っていく
殆どのお店・ショップでクレジットカードでの決済ができます。現金を使う必要がある場面を列挙します。
- ホテルの掃除の人へのチップ
- レストランのチップ
- タクシーの運賃
- トイレのチップ
トイレ、有料なんですよ!相場は1ユーロです。現金は細かい単位でもっていかないとトイレにも行けないという事態になってしまいます。
観光地の両替所のレートはかなり割高です
観光地の両替所の交換レートは割高に設定されています。日本国内や空港の1割増し位ならまだ良心的と言えるようなレベルです。
現地で現金が足らなくなったからといって、小刻みに両替するのはただでさえ高い観光地の物価に加えて1割増しでショッピングや食事をすることになります。
その点、カードの為替レートにはそのような観光地料金は上乗せされていません。
現金は小さな単位で、現金しか使えない場面のために温存しておき、カードが使えるショップではカードを使うことをおすすめします。
2.注意するのはスキミングとカードをしまう場所
海外でクレジットカードを利用する際に注意するのは、スキミングとスリへの対策です。
スキミング被害に遭わないために
スキミングには接触式スキミングと非接触式スキミングがあります。
カードも使えるローマの切符売場
接触式スキミングは直接カードを細工されたカードリーダに通してデータを盗む方法です。カードリーダーは巧みなものだと、不自然さは全くないので注意してても見分けがつきません。
非接触式スキミングは遠隔でカードデータを読み込める機械をバッグや財布に近づけてデータを盗む方法です。これはかなり厄介です。
- 屋外のATM機はスキミングの機械を取り付けられている可能性があるので利用しない。銀行は警備員が居るので比較的安全。
- ICチップ搭載のものにする。
- カードはスキミングブロッカーに入れる
- 海外専用カードを作って、最低限の金額しか入金しておかない。
- カード決済する場合は目の前でやってもらう(普通は店側がそうします)
- 帰国後はクレジットカード明細を必ずチェックする
スリは財布をしまう場所を見ている
パスポートは現金やカードとは別の場所に入れて持ち歩きましょう。プロのスリが当てずっぽうにポケットに手を入れるようなことはしません。
スリは犯行に及ぶ前にターゲット=あなたがお金を支払うところをチェックしています。そして、ターゲット=あなたがお金をしまった場所へ的確に手を伸ばします。
旅慣れた知人はそういう時、視線を感じると言ってました。『スリに見られているかもしれない』という心構えが必要です。
運悪く、スリの標的になり財布やバッグを奪われてしまった際にその中に現金のみならずカード、パスポートの全てが入っていたら…
- パスポートは現金やカードと一緒に保管しない
- 財布を長時間露わにしない(サッと出してサッとしまう)
このような対策をオススメします。
怖い話を書きましたけど…
スリの殆どはイタリア人ではなく、周辺国からの貧しい移民達だと言われています。イタリア人はスリの多い国というレッテルを非常に苦々しく感じています。
元々イタリア人は人情深いんです。困っている人を見て見ぬふりをするような国民性ではありません。
スリに囲まれたり、なんか変だと思ったら大きな声で助けを呼べば(彼らはよくわかってますから)助けてくれるでしょう。
あなたのイタリア旅行が、良い旅となることを祈ってます( ´ ▽ ` )ノ