喫煙とガン統計、ガン団信(生命保険)、医療現場のホントの話
どうも千日です。禁煙を開始してから4週間が経過しました。
3週間で味覚が鋭敏になってきてコーヒーをブラックで飲むようになりました。今日も水筒にコーヒーを入れてスタンバイです。
そして、体重はちょと増えてから上昇が止まりました。これはチョコだの飴ちゃんだのが原因ということはわかってましたので、ちょっとその辺を控えるようにしたんですね。
タバコを止める直前は66キロから67キロ弱(身長170センチ)だったのが、2週間から3週間で68キロから69キロ弱に増加し、4週目の今も同じくらいです。
4週間では、まえほどすっごくタバコが吸いたいという感じはありませんけど、ゼンゼン吸いたくないか?と言えば、まあ吸いたいよな…と言う感じですね。
ということで、今日は良く言われる肺がんとのリスク、保険(ガン団信)、医療について書いてみましょう。
「喫煙によって肺ガンになる」のウソ
ある意味ではウソなのです。確かに肺腺ガンを除く肺ガンはタバコとの因果関係が明らかになっています。
しかし肺ガンの半数を占めるのは肺腺ガンです。
医療機器会社オムロンの公式サイトによると、喫煙による肺がんの発症リスクは、タバコを喫わない人と比較して男性で4~5倍、女性で3倍程度と説明してます。ところが、肺腺がんに限っては男性で2~2.5倍、女性で1.5倍程度。「タバコを吸わなくても肺腺がんになる」ケースが多いとして、警戒を呼びかけているんですね。
2017年5月には、歌舞伎役者の中村獅童さんが初期の肺腺ガンになっていることが分かり、療養することを発表されていますね。
肺腺ガンは、
- 初期症状ではほとんど自覚が無い
- 進行の速度がとても速い
- 転移しやすい
- 喫煙との因果関係はあまりなく、喫煙しない人もかかりやすい
- 肺ガンの半分以上を占める代表的なガンです。
つまり「タバコを吸うから肺ガンになる」とは限らないのです。
こちら、2010年の罹患・死亡データに基づく年齢階級別罹患リスクで、国立がん研究センターが公開している統計データです。
年齢別リスク | ~39歳 | ~49歳 | ~59歳 | ~69歳 | ~79歳 | 生涯 | 何人に一人か | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全ガン | 男性 | 0.9 | 2.4 | 7.5 | 20.1 | 39.6 | 60 | 2 |
女性 | 1.8 | 5.2 | 10.3 | 17.6 | 27.5 | 44.9 | 2 | |
肺・気管 | 男性 | 0 | 0.2 | 0.8 | 2.6 | 5.9 | 10 | 10 |
女性 | 0 | 0.1 | 0.5 | 1.3 | 2.5 | 4.6 | 22 |
男性、女性ともにおおよそ2人に1人が一生のうちにガンと診断され(2010年の罹患死亡データ)、男性ではおおよそ4人に1人、女性ではおおよそ6人に1人ががんで死亡する(2013年の死亡データ)。
国立がん研究センターの統計では男性が40代までに肺ガンを含めたすべてのガンになる確率というのはわずか0.5%しかないです。
この統計を見る限り、中年以前の年齢の人に限っていえばタバコを吸うと肺ガンになるとまでは言えません。
高齢者になると全体的にガンにかかる人が増えていき、中には肺がんになる人も増えてくるということです。
住宅ローンのガン団信(生命保険)と年齢の関係
せっかくですので住宅ローンのガン保障の話題でも挟んでおきましょうか。さっきの統計をグラフにしてみました。ガンになるリスクが上がってくるのは50代くらいからです。
つまり、住宅ローンの疾病保障団信(ガン保障など)について、特に若い人にオススメしないのはこうした理由があります。
- 30代から住宅ローンをスタートした前半のローンの金額が多いうちにはガンになる可能性が低い。
- 50代に入って、住宅ローンをほぼ完済しそうになってからガンなどの病気になるリスクが上がってくる。
こういうことですね。
ガン特約が付帯していても、ほとんど返してしまっている時期に住宅ローンがゼロ円になっても、ありがたみは薄いです。
ガンになるまでの間に高い団信特約料を払ったのに、ほんの少し残った住宅ローンがゼロ円になっても意味ナシですよね。
その点45歳くらいから住宅ローンを始める人にとってはガン保障などは意味を持ってきますよ。
- 住宅ローンの前半でも50過ぎになってくる。ローンの金額が多いうちにガンになる可能性が上がってくる。
- 住宅ローンがまだ多い状態でガンになったときに、住宅ローンがゼロ円になるのはとても助かる。
こういうことです。詳しくはこちらに書いています。
むしろガンになってからの生存率に影響する
ただし、喫煙者の肺ガン患者は、手術をなかなか受けられないそうなんですよ!
喫煙者の手術は困難で、予後もよくないからです。なのでほとんどの病院では、禁煙できない人の手術は断り、ほかの治療法も行いません。
門前払いというわけですね。
非喫煙者の治療の選択肢が5つあるとしたら、喫煙者が選択できるのは、そのうちの半分以下だと言われます。
従来の抗ガン剤はガン細胞も健康な細胞も区別なく殺してしまうのに対して、分子標的薬はガン細胞を標的にして作用するので、通常の抗ガン剤に比べて副作用が比較的少なく、劇的な効果が期待できます。
しかし男性の喫煙者の場合、この分子標的薬が使える可能性は、女性の非喫煙者と比べて明らかに少なく、たとえ使えたとしても重篤な副作用が出ることが多くなるそうです。
非喫煙者が当たり前に受けられる治療が、タバコを吸っているという理由で受けられないのです。
つまり、喫煙によって肺がんになるリスクではなく、肺がんになってから生存できる可能性という点で命取りになるんですね。
まとめ~何とか禁煙ネタも禁煙も続けてます
なんとか禁煙を続けています。
今日は久しぶりに前の職場に行って仕事をしたのですが、すごく喫煙所に行きやすい導線になっていまして、ついついトイレに行くついでに足が向きそうになって危なかったです。
1カ月(4週間)くらいになると、ニコチン自体の誘惑は無くなりましたけど、まだまだ危ないですね。
何気なく始めてしまうリスクがある時期だと思います。そうした誘惑に対して気を許さないようにするのも、ちょっと疲れてきたりして、そういうジワるしんどさと言うんでしょうか。
ビミョーな緊張感のもと、今日も更新できて良かったです。
以上、千日のブログでした。
《あとがき》
今日は久しぶりに事務所に顔を出しまして、色んな人に声をかけて頂きました。普段は一人でやってますので、刺激もあり楽しかったです。
ちょくちょく呼んでくださいね!←ブログの私信化w
あと、久しぶりに着たスーツがキツくなっていたのがやばかったです。お腹まわりに集中して肉が付いてきてるみたいですね。
最近すごく暖かくなってきたし、また走ろうかな…
禁煙してジョギングなんて、ちょっと健康的すぎて身体がびっくりして病気にならないか心配です。
2018年3月15日